名も無き・・・

 先週の土曜日は何故か”ある”家のゴミ掃除に出掛けていた
その家を売る為にいらない家財道具を運び出し廃品回収業者に
引き取ってもらい、最終的に家の中を「何も無い」状態にするのが
今回の任務なわけだが・・・ま、殆ど何も知らないまま手伝いとして
その家にのりこんだ。
 のりこんだとたん疑問がわく、金目の物が無いのは当然として、
金目の物以外の物が殆ど残っている、そう、日用品と言われる物が
殆ど持ち出されていないのである、壁に貼り付けた飾りやポスター等
住人が意図的に手を施した物が特に残されている、また、アルバムや
手紙の類も残されたままなので「夜逃げかな?」とぼんやりと思うだけ
だった。
 後日その家の事について知る、そこに住んでいた老婆は病を患い
病院でお亡くなりになったそうだ、当然金目の物は遺族が引き取って
行かれたのだろう、そして、最終的に家を売る為に、中に残った不要品の
廃却を我々に頼んだのであった。
 こういう事は日常茶飯事に行われている事だろうが、経験が少ない
私には考えさせられる事が多い。
 名も無きこの老婆が、そう、普通の人間が生きた記録は記憶の中にしか
残らないが、僅かに残った物理的な記録・・・アルバムや手紙等も今回の
ように廃却するという行為は、記録の廃却だけでなく記憶の抹消にもあたる
のでは無いかと思ったりする・・・ただ、私はこれを無情とは思わない、
無常である事を再認識するだけである。
 私はこれまでもこれからも、たぶん名も無き者である、百年もすれば
確実にその存在も忘れ去られる無常の者、たまたま現在私の元に集められた
オーディオ機器もやがて散逸する、だが今だけは名も無き私の為に鳴ってくれと
願う、名も無き私のための詩を。


 数日にわたって書き進めているので色んな思いが交錯して多重人格者のような
文章になっているが(爆、普通の人間はこんなんでは無いかなと。
 ところで最近トランスペアレントのML(ミュージックリンク)RCAケーブルを試している
DVDP(Pioneer DV-S747A)→PreAMP(JRDG Synergy)間のインターコネクトとして
ずっとPAD MIZUNOSEI Rev.B/Sigを使ってきたのだが、(ある事情で使用頻度が少なく
なっていたMI330Plus2を譲った代金として受け取った)MLを代わりに挿入してみた。
 一聴しての印象は「非常に普通」(笑、以前旧タイプのTL200を聴いた事があったが
これはこれで、音がポーンとSPの後方に投げ出され少しクールに美しく音を整理して、
組合せによっては非常に面白いケーブルだと印象をもっていた、しかし、MLは凄く普通
あえて言えば若干音場がSP後方にシフトする事、高域を少し丸めて美しく聴かせる事、
音自体の情報(例えば響き等)が若干整理されている癖は感じるが、その他は基本性能の
高さに耳を奪われる事が多い、そう、S/N比や透明度の高さ、音数の多さ、力感のニュー
トラルな感じ等、実売2万円以下のケーブルとは思えない充実度だ、C/Pは非常に高いと
思うのだが、トランスペアレントのケーブルは実は非常に怖いケーブルだという印象を私は
持つ、それは機器の持つ癖をストレートに出してくるケーブルでもあるからだ、だから、この
ケーブルの持つ若干の癖以外に癖を感じる人は機器自体の癖を聴いている場合が多い、
この癖が気に入るならば気に入った機器を選んでいるのだろうし、気に入らないのなら
実は機器を気に入ってないのだろうと想像する、スパイス的要素の多少で、また基本的能力の
高低で、このケーブル以外のケーブルを選ぶ事はあるだろうが、癖云々で選ばない理由は無いと
思われるケーブルであると聴いた、なんて書くとトランスペアレントのケーブル嫌いな方から
チャチャが入りそうだが(爆


さてさて、ずっとネタバレしないよう黙り続けていたCDP更新の話だが、いつも遊んでいる
メンバーにはバレてしまったところで、と言うか、このサイトの読者は非常に少なくてCDPを
更新していたなんて知らない人が殆どいなくなったので、黙っていても面白味が無いので
書いておきますと「WADIA861VUK」にしました、今となってはオーディオ的派手さは他に
譲るが、どんな音楽でもその音楽に一番近いイメージで演奏してくれるのが、このCDPを
選んだ理由だったりする、もっと高額機器なら、もっと楽しい音楽を聴けるかもしれないが
私には精一杯の背伸びだ(苦笑、このお陰で非常に極貧だ、なので満足にアクセサリー類に
投資出来て無いのが実情で、出てくる音も「もっと何とかせいよぉ」と言うような音なんだが
音楽はこれでも聴き込んでしまう楽しさなので、アクセサリを揃えてあげる速度が鈍ってたり
せめて下に敷くボード類とバランスケーブルは何とかしてやらないとなぁ。。。

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