あんた背中が煤けてるぜ

昼下がりの会議室
ケロの上席には部長、下席には課長

ケロは9順目にテンパイ、場に退職届をさらす。
すかさず部長が「ポン」、封筒の中を確認し、手牌を切り出す。

部長:ケロ君は非常に前途有望な社員だ、私は常々ケロ君に期待し、ケロ君ならやってくれると信じている。
    何か会社に不満でもあるのかね?それとも他に理由が?

(あんた、しゃべりスギだ、場が白ける。不満?無ければ辞め無いぜ)
とツリ牌に心惹かれながら、ケロ、ツモ切り

ケロ:会社に不満はありません、数年前から、脱サラを暖めて来たのです。
(こんな牌に喰い付けば、「不満を改善する」等の口先言葉に付け込まれる)

部長、一瞬の沈黙の後「チー」

部長:ケロ君の実力を見込み今回配置転換を行った。若く実力の有るケロ君だけが頼りなのだ。

(け、言う事聞かないケロが煙かったって知ってるぜ、思い付きで転勤画策しやがって、老人の世話はあきたよ)
と涼しい顔をしながらケロ見逃し

部長、手牌切り

部長:ならば会社を辞め、何をするのかね?

ケロ様子見にて手牌切り

ケロ:実家を継ぎます。

部長:実家は何をしてるのかね?

ケロ、ここぞと手牌を切る。

ケロ:○○屋です、両親ももはや衰え、今、実家を継ぎ戦力にならなければ、借金を残し潰してしまう事になります。
    さすがにこの借金は私には支えられない。

(もちろん嘘だ、両親が衰えて来ているのは確かだが、借金なんかありゃしない、この会社に比べりゃ健全経営)
ケロ日頃の鍛錬の結果が今炸裂!涼しい顔してシレッとキツイ所を通す。

部長:会社に不満があるのなら改善しようもあるのだが、明らかに自己都合で・・・
    とりあえず3日間預からせてくれ、頼む!

民法627条・労基法5条等、無知な相手を痛めつける手牌が発動出来ない事に不満を覚えながら

ケロ:3日間ですね

と念を押し、南場を待つ。

















時は流れて・・・

ケロが昔勤めていた背中が煤けている某会社(現状、分社・組織替え等行ってますが殆ど名前変えただけ)、データ改ざんにてJIS認証取り消しとなりました
結局な、そういう風土に染まったアソコらへんの人間が上部に繰り上がっただけなんだな〜、ケロはそういう風土が信用出来ないから辞めたけどな、
まだ知り合いもいるから不祥事続けて解散・親会社に吸収でリストラ三昧なんて可哀相な事にならないよう呪っておくよ、上納金の高い労組強いからきっと大ジョブだよー


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