関東遠征記(笑

さてここで時系列は一ヶ月前の1月11〜12日に戻る(爆)
今回はかなりの駆け足視聴だったため写真等を撮っている時間も無く、機器の記憶も曖昧だ(笑)
そこで以下に記す演奏家達の使用機器はDejavuのOFF会の模様を参照していただきたい。

実録!?ムサシ邸の音

最初に感じたのは暗闇でいきなり光をあてられた様な音だという事、暗闇と言ってもただの暗闇では無い、墨汁を少し混ぜた様な意図的な暗闇。光をあてられた瞬間ハッとするが見慣れてくると少し暖色味を帯びていて一息つく事が出来る。あえて通常の暗闇より明度を落とした意味は光の反射を嫌った為か?光は彼が必要な分だけ徐々に明度を落としていき、そして潔く消え去る気がする。光軸は太くこれが一層光と闇のコントラストを際だたせ聴く私を楽しませる。今回聴かせていただいたソフトでは終ぞ可視域低温側の伸びは聴かせていただけ無かったが高温側の伸びは可視域を飛び出しそうな勢いであり全く屈託無く重苦しい雰囲気を残さないのは非常に好感が持てる。リスニングポジションに座り光の明滅を楽しんでいる間に気付くのは、明滅の中心はSP足元に有り、その下は無い、光源はSP足元から約5度以上の勾配を持つボトムラインから上に有るのだ、これは車高の低い車に運転している様で、地面の近さが愛おしくもありスリリングですらある、車速の速さが一層スリリングさを楽しませくれた。彼は不満点が有ると言う、確かに光が消え去るに躊躇する部分が有る、が、しかし、あれはソース自体がふくよかに膨らまそうと意図したものであり躊躇しようとも仕方無い部分では無いだろうか。

実録!?Ewan邸の音

音が出る瞬間に空気が変わる、都会の雑踏からいきなり森林の木陰に放り出されたかのごとく涼やかな風が吹き清浄な空気に満たされる様だ。リスニングポジションに座りそっと音の出口を覗いてみると、全ての音が見下ろせる俯瞰の爽快さが味わえる。優しさをたたえたまま曖昧な部分を残さない音は初体験であり当初はこれに面食らったが、聴き込んでいく内に音調が非常に自然な形である為に、オーディオを聴くというよりも子守歌を聴いている様で幾度も眠りに落ちそうになる、これはいかんなと同席者に幾度も席の交代を頼んだのだが、座ったら座ったで自然に瞼が下りてくる、仕方無いので目を瞑ったままで音楽を聴いていると、視覚情報で邪魔されたものが消え去り、その内音だけが響く。聴覚だけを頼りに(オーディオを聴いているのだから聴覚頼りなのだが(笑))聴き進めると、音源の位置がハッキリ見えてくる、例えばあの楽器はあの場所その楽器はその場所といった様な簡単なものではない、バイオリンのネックを正面を向けていた演奏者がネックを右側に振ったそして下方に動かしたという塩梅である、演奏者の姿は残念ながら私には想像出来なかったが楽器の姿は想像するに十分な情報である。全てのアイテムが高次にバランスされている為、逆にそれを感じさせない心から音楽を楽しめる音、同席者に「玄人好みの音だね」と発言してしまったが、この印象は今でも変わらない、素人誤魔化しをせず堅実に誠実に音を追い続けたのだなと思う。

Ewanさんがデジャヴ掲示板に現れた時、話題にしたHi-Fiを基調としたMy-Fiという意味をこの音を聴いて理解した気がする、勿論私がオーディオを始めた頃に刷り込まれた「Hi-Fi(及び良い音)=売らんかな」は消えはしないが、Ewanさんの仰るHi-Fiは私の中で「Hi-Fi=自然」と変換され1.2も無く賛同出来るものとなった。
実録!?フィル邸の音

相互訪問の楽しみも大きかったのだが、私の目的の一つにSS誌で絶賛された壁を突き抜ける音場を確かめる事が有った。リスニングポジションからSP外角の角度で音場が広がって行くのだが特筆すべきはやはり、その奥行きか、奥行きと一言に言っても、奥の音が遠くても手前の音が遠い様な絶対値の浅い音場を私は奥行きがあるとは認めたく無いし、奥の音が更なる遠近感を持たないと奥行き感が豊だと言いたくない、はたしてフィル邸の音はオケを聴くと奥に定位するパーカッションが手前から奥に向かって鳴っていく、後ろ壁にブチあたる事無く奥まで鳴らしきった瞬間「よくぞこの狭い部屋(失礼!)で、ここ迄の奥行きを出したものだ」と拍手喝采しそうになる、高さも十分だ、手前の音が手前に有るのが一層好ましい、惜しむらくは私の好みで有る事を御了承の上読んでいただきたいのだが、左右の広がりがやや狭い事(これは後日の調整で解消出来たとの事)で有った。温度は程良い暖かさなのだが湿度の高い蒸し暑さがつきまとう「これはまいったなぁ」と思っている所へ秘密兵器導入、すっと湿度が落ち五月の爽やかな気候が部屋に満ちる、見事で有る。音色は純粋では有るがふくよかさを意識した音なので非常に耳に心地良い、そして非常に自然だ、一転御得意のピアソラでは激しさと艶やかさを感じさせると共に情報量の高まりも感じられ「フィルさん本当にピアソラ好きなんだなぁ」と思う、この調子でボーカルにもフィルさんなりの癖を感じたかったのだが、癖を出さないのが癖なのか?(笑)
さてフィル邸ではビジュアルも鑑賞させていただいた、ソフトはハイビジョンが主、確かにあの大インチ画面でこれ程のシャープな画は得難いと思われ、思わず物欲が湧きそうになったが考えてみればプロジェクター導入予定の無い私には無用の長物、テレビではDVDソースとの差は殆ど出ないと思われて少しホッとする。で好録画ダメ録画と交互に見せていただいている内に、いつしか粗探しに(爆)ダメと言われているヤツには確かにノイズが発生していたり、基本的にカット割が悪くカメラもぶれていて見れないものも含まれる・・・がこれはテレビではそんなに気にならないだろうなぁと思う。好録画でも気になる部分は有る(それは奇しくも音の方だったのだが)、例えば「あやや」のオケバージョン、オケとのタイミングが2カ所程大きくずれている、ま、これは愛嬌か?(笑)
実録!?てーじ邸の音

SP導入直後に無理言って聴かせていただいた。N802でも音が出る瞬間空気が変わる事を発見、これはウーハーが空気をグリップする瞬間に空気の密度が変わるのかテンションが、さっと上がり次の音が非常に待ち遠しい。さて、てーじ邸の音なのだが調整不足段階の音なので、あの時聴いた音と今現在の音が全然違う様に思われ書くのが躊躇われるのだが、あえて書くと・・・5.1chをやっておられるからか音が非常に明快だ、特にボーカルに至ってはセリフを聴く様な大らかさが有る陽性の音、しかしながらその広い音場より、どうピュア化させて行くのかが凄く期待していたりする。低音がリズムをキッチリ刻んでスパンと切れる有様は聴いていてとても気持ち良かったのだが、濁り(こもり?)が気になると言って試しに部屋の角に貼り付けたミスティックホワイトは私の好みに合わなかった、必要最大音量になるまでに時間がかかりすぎる様な気がした・・・さて今頃はどうなっている事やら(^^)

この4大演奏家達の音を聴かせていただいて非常に疑問に思った事が有る、誤解を恐れずに言うとボーカルの音色が非常に似ている事で有る。
全体の音色としては上記の色分けの様に違っているのだが、倍音の洗練の仕方が非常に似ているのだ、関西方面ではこの様な洗練の仕方に
殆ど出会わ無い事を考え合わせると、電源供給の50/60Hzという周波数の違いが倍音の洗練具合を決定付けているのだろうか?勿論レギュレーターを
使用されている方もおられるので一辺倒には言えないが、音に対する慣れというものも有るので、その問題の範疇に属するのか?興味深い事象である。

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