ワダツミの木/元ちとせ

これは人気が出すぎた為にボツにしようと考えていた一枚。
だって購入した時には、こんなにブレークするとは考えていなかったんだもの(^^ゞ
せいぜいヒットチャートの20〜30位で息長く彷徨いていると思っていました。
ま、何の因果か・・・理由は分かり切ってますけどね、この期間J-POP界に売れる曲が提供されなかったって事でしょうか。
はっきり言って色物ですよ皆さ〜ん!
九州地方南部や東北地方北部に行けば、ある程度の年齢の人以上と話すると普通に聞けるイントネーションですよ〜!
少〜し目を覚ましてから聴いて欲しい曲で有ります。

奄美大島民謡で天才少女の名を欲しいままにした彼女、沖縄民謡と違うと感じるのは沖縄民謡の場合声を張り狂騒的に
テンポアップしていく部分に一抹の悲しさを感じるのだが、奄美大島民謡は裏声に声を落とし(女声に裏声があるのかという
部分は甚だ疑わしいが・・・大体声帯の太い男声が声帯の全運動から先端の部分運動に変えて発声する事を裏声と言い、
元々声帯が薄い女声には裏声が無い訳で、頭声を外すと言う表現の方がしっくりくるかもしれない)、翳りのある部分で悲しさを
感じる部分だと思う。
私が「この人上手いな」と思う部分は歌詞カードが無くても言葉が聞き取れるという部分、最近の歌手は歌詞カードが無ければ
私の引きこもって他者の言を廃した駄耳には全く聞き取れない場合もあるわけで、本当に上手く日本語を歌っていると思います。
ま、J-POPとは言い難くもあるのだが、このしっかりとした歌唱が世代を越えてオジサン連中にも受け入れられているのでは?

メロディーもと言いますか構成する楽器類もボーカルを邪魔せず補完しあって良い感じです。
ただ補完しあえると言うのはボーカルが非常に魅力的であるのが絶対条件でカラオケでは上手く歌える人なんてそういないでしょう。
この楽器群だけ聴いているとボーカルにはアカペラで歌を聴かせるぐらいの実力がいりそうですね(^^;

歌詞は自然で非常に美しい、ま、ラブソングなんですが愛など恋など安易に述べずに秘めた思いを
「波よ、もし、聞こえるなら
少し、今声をひそめて」
の2行で表現するのは本当にデリカシーがあって好印象です。
私的には想像力をかき立てられて涙を誘う部分でもあるわけですが。。。

私はこの曲J-POPには入れたくないですね、人工光がキラキラしてるわけじゃ無いですもん。
こういうのは「ニュー民謡(安直かな?)」等のジャンルを新たに設けて、本当に上手い人だけでやっていただきたいものです。

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